〈作品紹介〉

波の寄せる跡に残った断片集。
宝石などではない筈だ。
椰子の実だとか硝子片だとか流木だとか、殊更珍しくもないものたちの成れの果て、そんな短篇、掌篇、散文等。
ただ淡い不思議や非日常が、波に揉まれるうちに付加される。

2017年秋発行
 
短篇/掌篇/不思議/非日常
Neutral-中性的-な全四篇。


2017年11月23日(木祝)第二十五回文学フリマ東京にて初頒布の短篇・掌篇集。
第二回Kino-Kuni文學賞にて『迷子の栞』を佳作に選んでいただきました。


【感受回路の首飾り】

2018年新春発行
短篇/女子高生/SF風
わかれ道が迫る高校三年生、春。
社会の声、大人の声がいやでも耳に入る、レッテルを貼られる、そうした中でそれぞれに悩み選び取っていくより他にない。

【百日紅】

2018年秋発行
短篇/お嬢様/口紅/怪異
お嬢様育ちの風花と、彼女の家の運転手の息子辰樹、名前のつかない二人の関係を不思議な口紅が揺らがせる。

【天使の番】

2018年秋発行
短篇/旅/選択/美
情景が語り出す旅の短篇。
不思議な探し物をしている女性と巻き込まれる旅人、二人は平行線のまま、季節は冬へと向かっていく。

【Who are you ?】

2019年夏発行

掌篇/神戸/写真/出張

 

その日、俺は出張で博多に向かう予定だった。

 

旅を楽しめない社会人のとある一日。


【磯の口止め】

2020年秋発行

短篇/伊豆半島/従姉妹

 

磯の傍で暮らす仁波と、東京の大学に通う春姉。親戚一同の集まりの中で大人をあしらう彼女と、磯での彼女、その二つの面に触れる仁波は仁波なりにそれらをかみ砕こうとしていくが……

息を詰め、不器用に吐きだしていく様を淡々と描いた短篇


【終堆石】

2021年冬発行

短篇集

 

・Aplysia

・マッチ売りの少年

・ロシアンブルーの爪

・カフェー・ヴァルゴのスピカ

・濫觴 -signal-


【帆影】

2020年秋発行 

詩集

 

蜻蛉/混濁圏/鯉/天現寺橋/或る住宅/縮図/炎天下

/終日/おたまじゃくしの透明/20.05/神殿跡

/時をかける/神域/without the coat/夏檸檬、

/breaktime/銀鴎/early morning/鴎を眺めに

往ける日は/黎明/練習風景/花曇りの薬玉


呟集   vol.01『真珠』

2018年春発行
問いかけと幻想の140字小説集

【PortRay】

2019年春発行

アンソロジー/横浜/神戸/港町

 

横浜と神戸を舞台にした港町アンソロジー

 

奇術と発明、異人館とすれ違い、灯台と内包、声と善意、無意識と海、水と隔たり……潮に呑まれ、潮風に立ち尽くすような物語をその手に。